はじめての応募② こんな絵本描きました~
ではでは、
はじめて応募した絵本を公開させていただきます。
コンテストの結果から申し上げますと、
上から3番目か4番目の「奨励賞」をいただきました。
製本されるのは最優秀賞だけですので、世の中の人にご覧いただくのは
これが初めてです。
反省とか自己評価については後ほど述べさせていただきますね。
表紙 タイトル「コロポックルの二ポポ」
むかし コロポックルという こびとが おりました。
からだが ちいさな コロポックルは
雨が ふったときは フキの 葉のしたで あまやどりを します。
川で サケを とるときは、
まるで クジラみたいに 大きいので みんなで きょうりょく します。
コロポックルは だれも 来ない やまおくで くらし、
みんな かぞくのように なかよしです。
ある日、コロポックルの 少女 二ポポは
村長から しごとを たのまれ ました。
「二ポポよ、アイヌのコタン(村)へ
おくりものを とどけてきて おくれ。
だが、けして アイヌの ひとたちには 見られては いけないぞ」
コロポックルには すがたを 見られては いけないという
おきて(きまり)が あります。
つぎの日、二ポポは 村の みんなに 見送られ しゅっぱつしました。
せなかには おくりものの ヤマメを せおって おります。
アイヌコタンまでの みちのりは きけんが いっぱいです。
ちいさな コロポックルにとって 小川を わたるのも いのちがけ です。
ひぐまにも であいます。
葉っぱの したに みをかくし じっと 行きすぎるのを まちます。
やっとの おもいで アイヌのコタンに ついたのは
もう ゆうぐれ でした。
村長に いわれたとおり アイヌの いえの前に
そっと おくりものを おきました。
すると、 ギーっと 戸が あき、
「だれか いるのか!」
ひとりの アイヌが でてきました。
二ポポは びっくりして たおれこみました。
「おねがいです。わたしを 見なかったことに してください!」
「これは かわいらしい むすめさんだ。
おくりものを とどけて くれたんだね。 どうも ありがとう」
やさしそうな せいねんの アイヌで 二ポポは あんしん しました。
「おれの なまえは アシリ。どうぞ よろしく!」
その日から 二ポポとアシリは なかよしに なりました。
まいにちのように あい、
おたがいに こころ ひかれて ゆきました。
しかし、コロポックルの おきてを やぶった 二ポポは
小さな へやへ とじこめられて しまいます。
そればかりか、とおい コロポックルの 村へ
およめに いかされる ことに なったのです。
「ああ、およめに ゆくまえに ひと目 アシリに あいたい」
二ポポは かなしみ ました。
アシリに てがみを とどけて もらうよう
コタンクルカムイ(シマフクロウ)に おねがい しました。
「二ポポ、二ポポ、二ポポ、二ポポ・・・・」
たくさんの おとこたちの こえが ちかづいて きます。
「二ポポ、二ポポ、二ポポ、二ポポ・・・・」
アイヌコタンの おとこたち です。
コロポックルたちは にげまどい、葉っぱの かげなどに かくれました。
「コロポックルの みなさまよ~
どうか 二ポポを ゆるして くだされ~」
アイヌの おとこたちは ふかく おじぎをし、そう さけびました。
そのなかには アシリも おりました。
二ポポは こころの 中で おもいました。
「アイヌの みなさん ありがとうございます。
きっと、コロポックルの みんなも ゆるして くれる はずです」。
アイヌの おとこたちは たくさんの 食べものを おき、
コタンへ もどって ゆきました。
つぎの日、
コロポックルの 村も ひとびとも あとかたなく きえておりました。
おしまい
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
自己評価は次回語らせてください。
では。