はじめての応募② こんな絵本描きました~

ではでは、

 

はじめて応募した絵本を公開させていただきます。

 

コンテストの結果から申し上げますと、

 

上から3番目か4番目の「奨励賞」をいただきました。

 

製本されるのは最優秀賞だけですので、世の中の人にご覧いただくのは

 

これが初めてです。

 

反省とか自己評価については後ほど述べさせていただきますね。

 

f:id:ehonkun:20201015160203p:plain

表紙  タイトル「コロポックルの二ポポ」

 

 

 

f:id:ehonkun:20201015161439p:plain

むかし コロポックルという こびとが おりました。

からだが ちいさな コロポックル

雨が ふったときは フキの 葉のしたで あまやどりを します。

 

 

 

f:id:ehonkun:20201015161742p:plain

川で サケを とるときは、

まるで クジラみたいに 大きいので みんなで きょうりょく します。

 

 

 

f:id:ehonkun:20201015161929p:plain

コロポックルは だれも 来ない やまおくで くらし、

みんな かぞくのように なかよしです。 

 

 

 

f:id:ehonkun:20201015162051p:plain

ある日、コロポックルの 少女 二ポポは

村長から しごとを たのまれ ました。

「二ポポよ、アイヌのコタン(村)へ 

おくりものを とどけてきて おくれ。

だが、けして アイヌの ひとたちには 見られては いけないぞ」 

コロポックルには すがたを 見られては いけないという

おきて(きまり)が あります。

 

 

 

f:id:ehonkun:20201015162518p:plain

つぎの日、二ポポは 村の みんなに 見送られ しゅっぱつしました。

せなかには おくりものの ヤマメを せおって おります。

アイヌコタンまでの みちのりは きけんが いっぱいです。

ちいさな コロポックルにとって 小川を わたるのも いのちがけ です。

 

 

 

f:id:ehonkun:20201015162811p:plain

ひぐまにも であいます。

葉っぱの したに  みをかくし じっと 行きすぎるのを まちます。

やっとの おもいで アイヌのコタンに ついたのは

もう ゆうぐれ でした。

村長に いわれたとおり アイヌの いえの前に

そっと おくりものを おきました。

 

 

 

f:id:ehonkun:20201015163109p:plain

すると、 ギーっと  戸が あき、

「だれか いるのか!」  

ひとりの アイヌが でてきました。

二ポポは びっくりして たおれこみました。

「おねがいです。わたしを 見なかったことに してください!」

 

 

 

f:id:ehonkun:20201015163352p:plain

「これは かわいらしい むすめさんだ。

おくりものを とどけて くれたんだね。 どうも ありがとう」

やさしそうな せいねんの アイヌで 二ポポは あんしん しました。

「おれの なまえは アシリ。どうぞ よろしく!」

 

 

 

f:id:ehonkun:20201015163620p:plain

その日から 二ポポとアシリは なかよしに なりました。

まいにちのように あい、

おたがいに こころ ひかれて ゆきました。

 

 

 

f:id:ehonkun:20201015163750p:plain

しかし、コロポックルの おきてを やぶった 二ポポは

小さな へやへ とじこめられて しまいます。

そればかりか、とおい コロポックルの 村へ 

およめに いかされる ことに なったのです。

 

 

 

f:id:ehonkun:20201015164022p:plain

「ああ、およめに ゆくまえに ひと目 アシリに あいたい」

二ポポは かなしみ ました。

アシリに てがみを とどけて もらうよう

コタンクルカムイ(シマフクロウ)に おねがい しました。

 

 

 

f:id:ehonkun:20201015164250p:plain

「二ポポ、二ポポ、二ポポ、二ポポ・・・・」

たくさんの おとこたちの こえが ちかづいて きます。

「二ポポ、二ポポ、二ポポ、二ポポ・・・・」

アイヌコタンの おとこたち です。

コロポックルたちは にげまどい、葉っぱの かげなどに かくれました。

 

 

 

f:id:ehonkun:20201015164543p:plain

コロポックルの みなさまよ~

どうか 二ポポを ゆるして くだされ~」

アイヌの おとこたちは ふかく おじぎをし、そう さけびました。

そのなかには アシリも おりました。

二ポポは こころの 中で おもいました。

アイヌの みなさん ありがとうございます。

きっと、コロポックルの みんなも ゆるして くれる はずです」。

アイヌの おとこたちは たくさんの 食べものを おき、

コタンへ もどって ゆきました。

 

 

 

f:id:ehonkun:20201015164959p:plain

つぎの日、

コロポックルの 村も ひとびとも あとかたなく きえておりました。

                             おしまい

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

自己評価は次回語らせてください。

 

では。

 






 

はじめての応募① パソコンで描こう!

f:id:ehonkun:20201014115857p:plain

 

はじめて応募したのは6年ぐらい前でした。

 

(※上の画像はそれとは違う絵本です。後々ご紹介いたします)

 

 

あとでわかることですので、隠さずお話ししますが、

 

北海道のアイヌ文化財団さんが主催されている

 

「幼児向け絵本コンテスト」なるものでした。

 

きっかけは、ウェブ上の公募サイト“登竜門”で見つけました。

 

一応、全国から募集しているコンテストです。

 

それまで絵を時々描いてたりして、

 

他人にお見せすると「じょうず~!」なんて言われるものですから、

 

すっかりその気になってて。

 

じゃぁ、コンテストにでも出して、

 

自分の絵の評価は どの程度のものなのか試してみたくなったのです。

 

(それと賞金50万円・・・・最優秀賞の場合ですが・・・・)

 

 

応募要項を何度も何度も読み返して、

 

形式に誤りなどあった場合は選考の対象外になってしまう、なんて

 

考えていた記憶があります。

 

なんせ、初めての応募ですから。

 

一番不安だったのがデジタル作品でも評価をいただけるのか

 

ということでした。

 

応募前からそんな おこがましいことを考えてました。

 

 

そのころ、絵本というものをちゃんと見たことがなく、

 

手描きで、ちょっと粗いタッチで、どちらかといえば抽象的で、

 

絵の具のかすれた跡があり、デッサンの狂いもあまり気にしない・・・・

 

勝手ながらそのなイメージでした。(失礼でしたらすみません)

 

・・・・つまり “手描き” が基本だと。

 

 

とは言え、私の場合、デジタル作品と申しましても

 

そんなにカッコいいものでもないんですよね。

 

古いパソコンと

 

バージョンの古いアドビのイラストレーター。

 

しかもイラストレーターも使いこなしているわけでもない。

 

 

どうしてパソコンで描くのか

 

って言われますと、

 

やっぱり、手描きじゃぁ 面倒ってことでしょうか。

 

毎日 仕事を終えてから 家に帰り、

 

絵の具の準備をして、乾くのを待って、次の準備をして・・・・

 

後片付けもして・・・・

 

というのは体力的にも作業スペース的にも難しいです。

 

その点パソコンですと、

 

小さなテーブルさえあれば十分です。

 

何より何度でもやり直しがきくってことがいいですよね。

 

 

次回につづく

 

 

 

 

絵本コンテストにチャレンジ!

こんにちは。

 

まずは、このブログにお越しいただきありがとうございます。

 

ここは、絵本大賞(最優秀賞)を獲るまでの記録をご紹介するページです。

 

何度か受賞させていただいたのですが、

 

最初の受賞から5~6年経っておりますので、

 

回想録的な記載の仕方になると思います。

 

絵本作家を目指している方や趣味で絵本を描かれている方、

 

これから絵本を描いてみよう、コンテストに応募してみよう!っていう方の

 

少しでも参考になれば幸いと思う次第です。

 

と、偉そうに言っている私ですが、プロの作家ではございません。

 

出版社の者でもございません。

 

新手の詐欺師でもありません。(ご安心ください)

 

普通のサラリーマンです。

 

絵もパソコンも物語づくりも習ったことがないのですが、

 

絵本とか絵を趣味で描いております。

 

なにぶん素人ですので

 

一般的ではないこと、間違った見解・・・など語るかも知れませんが、

 

どうか温かい目で読んでいただければと思います。

 

 

ではさっそく・・・・

 

 

日本には「絵本コンテスト(コンクール)」は

どんだけあるのでしょう。

 

ちょっとネットを曳いただけですが、

 

講談社絵本新人賞  MOE創作絵本グランプリ  えほん大賞(文芸社)、

 

絵本テキスト大賞  ものがたり新人賞  日産童話と絵本のグランプリ

 

ピンポイント絵本コンペ  タリーズピクチャーブックアワード

 

こころの絵本大賞  有田川町絵本コンクール  絵本出版賞

 

ミツバチの絵本コンクール  ENEOS童話の花束  ビルボ絵本大賞

 

あたらしい創作絵本大賞  デジタル絵本コンテスト 未来屋えほん大賞

 

三条市手づくりしかけ絵本コンクール  MEO創作絵本グランプリ

 

子育て絵本大賞  be絵本大賞  日本新薬こども文学賞

 

リブロ絵本大賞  おおしま国際手づくり絵本コンクール

 

星と森と絵本の家(三鷹市)  家やまちの絵本コンクール

 

さっぽろ絵本グランプリ  幼児向け絵本コンテスト(アイヌ民族文化財団)

 

絵本の里けんぶち手づくり絵本コンテスト・・・・

 

 

・・・・てな具合で検索されます。

 

きっと、まだまだあるんでしょうね。

 

これだけたくさんあるってことは、

 

それだけ「絵本を描く人」がいるってことでもあります。

 

裏を返すと、

 

主催者にとってコンテストを開催する意味もちゃんとあるんでしょう。

 

どんな意味・目的であれ、こんなにたくさんコンテストがあるのは

 

絵本を趣味にしている人には嬉しいことですね。

 

そして、描き手にとって、一度は

 

最高賞を獲ってみたい!

 

そういうあなた様をこのブログを通じて応援させていただきます。

 

どんどん面白くしてゆきますので、どうか続けて読んでくださいね。

 

 

f:id:ehonkun:20201013184959p:plain