2回目の応募④ ストーリーづくり その3

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主人公のイトウが、自分のしっぽを食べてしまう。

これを物語の「結末」にしよう!

 

でも、自分のしっぽを食べてどうなる?

食べるだけじゃ、なんかつまない気がする。

 

自分のしっぽを食べる・・・・

どんどん呑み込む・・・・

 

すると・・・・そうだ!

 

自分の存在が「無」になる!

自分が自分を完全に食べてしまうのだ。

 

これ面白い!

現実的には不可能なことだけど、絵本なら通じるかもしれない。

 

誰かがイトウを懲(こ)らしめるのではなく、自らの失態。

残酷さも薄れ、ちょっとファンタジーにも感じる。

 

それから、

これに至るには、誰かの知恵が働いていると面白いな。

知恵というより、イトウを懲らしめるための方法といったほうがいい。

それを途中で登場するアイヌの人にしよう。

アイヌの人と言っても、

自分のしっぽを食べるように誘導するほどの人物だから

やっぱり 酋長さん とか 村長さんだろう。

経験豊富で冷静に判断できるイメージだから。

 

よしよし、

物語がだいぶ整ってきたぞ。

 

あとは、キツネやウサギとの関連性。

もちろん、「しっぽ」が関連するのだが、どのようにすべきか?

 

そもそも、

キツネとウサギが登場する理由は、

それぞれが、しっぽが長い動物、短い動物の象徴だからだったな。

 

ん~

 

これは「繰り返しの術」に当てはまるな。

 

例えば、有名な童話「三匹の子ブタ」のように、

最初はワラの家、 次に木の家、 最後にレンガの家・・・・

という方程式みたいなやつ。

子どもって、結構このパターンに興味を示すって、

どなたかのブログに書いてたな・・・・。

 

なので、この物語の場合、

最初はしっぽが長いキツネ・・・・

次にしっぽの短いウサギ・・・・

と、設定できる。

 

キツネとウサギが順番に現れて、食べられてしまう。

 

・・・・なんか しっくりこないなぁ。

 

食べられるのはいいが、

その都度、なにか疑問とか問題が起こるようにしたい。

疑問を感じるのは主人公のイトウだよな。

 

疑問とは・・・・

 

しっぽの味・・・・いやいや・・・・

しっぽが長い動物の味、 しっぽが短い動物の味。

 

んんんん~ いけるかも。

 

「第三者に疑問を投げかけられる」べきだろう。

つまり、キツネもウサギも それぞれ親子で登場する。

 

それで、それぞれの子供が食べられてしまう。

母親はイトウに疑問を投げかける。

キツネの場合、

しっぽが長い動物は美味しくないから、吐き出してくれ と頼む。

 

ウサギはしっぽが短いという理由で同じことを投げかける。

 

う~む、これすごくいい。

 

つづく

 

 

 

2回目の応募③ ストーリーづくり その2

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登場人物とキャラクターを整理すると

 

①イトウ(大きな淡水魚)→ 暴れん坊で貪欲。

 

②キツネ(しっぽが長い動物)→ イトウに食べられてしまう。

 

③ウサギ(しっぽが短い動物)→ イトウに食べられてしまう。

 

お腹を空かしたイトウに、

キツネもウサギも食べられてしまう設定。

その仕返しをするか、

イトウに反省してもらう結末に持っていきたいです。

・・・・中間に物語が必要ですね。

 

大まかに、起承転結に置き換えますと、

 

『起』お腹を空かしたイトウがいる

『承』キツネとウサギが食べられる

『転』

『結』イトウは反省する(又は懲らしめられる)

 

まてよ、

すっかり忘れてたが、コンテストの主旨を入れなければならない。

アイヌ文化財団主催だから、

少なくともアイヌの人を登場させなければならないんだ。

 

うんうん、

「転」の部分をそれに当てよう。

アイヌの人を登場させるにしても、イトウと闘うのは

ちょっとシンプルすぎる。

ただの鬼退治になるよな・・・・。

 

人間は知恵があるから、知恵でやっつけるんだ。

そのほうが児童書としても美しい。

 

知恵でやっつける・・・・難しいなぁ~。

 

「しっぽが長い、短い」がヒントだよな。

「しっぽの長さ」を  物語の“柱” にして、最後まで関連づけると

それなりのストーリーになる・・・・気がする。

 

しっぽ長い・・・ しっぽ短い・・・・

んんんっ?・・・・

・・・・イトウにも“しっぽ”がある!

しっぽというより尾ビレだけど、しっぽみたいなもんだ。

 

キツネのしっぽ、ウサギのしっぽ、イトウのしっぽ・・・・。

食べられる・・・・食べてしまう・・・・。

 

そうだ!

イトウは自分のしっぽを食べることにしよう!

 

つづく

 

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昭和の風景②

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子供のころ、

近所の雑貨屋さんの前でいつも遊んでいた。

お菓子とかアイスキャンデーとか食べたかったけど

お金持ってないから、

他人が買うのをただ見ていた。

街から来たと思われるお兄さんが

真新しいスポーツカーを店の横に停めた。

何をするでもなくベンチに掛けた。

ちょっと裕福な漁師の息子だろう

と子供心に思った。

僕もこんなふうになりたいなぁ。 

ふと空を見上げると

複雑な形の雲が空を覆っていた。

夏の終わりを感じた。

 

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2回目の応募② ストーリーづくり その1

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主人公は魚の“イトウ”に決めた。

おそらく、こんな絵本は他にはないでしょう。

 

それはさておき、

動物を決めなければならない。

イトウとともにドラマを展開する動物・・・・。

 

北海道らしい動物だよな・・・・

ヒグマ、エゾシカ、キツネ、シマフクロウナキウサギ

エゾモモンガ、クロテン、エゾリス・・・・たくさんいるな。

 

イトウは暴れん坊のキャラクターだから

動物は可愛らしいイメージがいいな。

子どもに受け入れやすいように、キツネとかウサギがいいのかな。

 

動物の種類はストーリー展開によって変わるかもしれないので、

ちょっと保留にしておこう。

 

で、

 

ストーリーを先に考えよう。

 

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イトウは水の中に棲む生き物。

その他の動物は陸に棲む動物。

“水の中” と “陸” ・・・・接点が難しい。

どうしよう・・・・無理があるかな。

 

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そういえば、日本のどこかの民話で、

「しっぽ”で魚を釣る」っていうのがあったような。

確か、氷に穴を開けて、しっぽを入れて魚を釣るんだけど、

最後は氷が固まって、しっぽな取れなくなったとか・・・・

あまり覚えてないけど、そんな感じ。

(間違ってたらすみません)

 

う~む、いかにも子どもが興味を惹かれる内容だな。

 

これを真似たら盗作になってしまう。

・・・・ヒントを見つけたい。

「しっぽ」はいいな、使えるかも・・・・。

 

たとえば、キツネとウサギ。

そう・・・・しっぽの長さが違う!

キツネはしっぽが長い。

ウサギはしっぽが短いのが象徴。

 

なんか、アイディア出てきそう。

 

イトウは暴れん坊だから、

この2匹の動物を食べてしまうことにしよう。

“食べる”のは残酷か! 子どもにとってショッキングかな?

いやいや、鬼が人を食べるとか、山姥(やまんば)が人を殺すとか、

民話にはよくあることだよな。

 

では、イトウが動物を食べちゃうけど、

最終的には助かることにすればいい。

やっぱりハッピーエンドがいいよね。

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2回目の応募① 反省点を整理

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さて、1回目の応募作品はたくさん反省点がありました。

 改めて反省点を整理しますと・・・・

 

 1.子どもが興味を示す内容ではなかった

 

2.起承転結が明確でない

 

3.結末がショッキング

 

4.絵がいまいち

 

 と、自己分析しました。

きっとこれは正しい分析だと思います。

そう考えなければ次に進めません。

 

では、次こそ最優秀賞を獲るためには、

 これらの反省を踏まえ、単純に“反省の反対”を心がければ、

 よいのかなぁと考えた次第です。

 

物語づくりも絵を描くことも、ある種 “才能” という分野かも知れません。

 でもでも、「好き」という感情は、

 それに近づくことができるかも知れない。

 と、信じる私でした。

 

 では早速、コンテストで最高賞を獲るため、

 反省項目を掘り下げ、方向性を見出してみたいと思います。

 

反省1

『子どもが興味を示す内容ではなかった』

 

これはやっぱり大きな問題です。

子どもが興味を示すことってなんだろう?

子どもに聞くのが手っ取り早い が、そんなこと聞けるような

子どもがいない。

 

だけど、審査員さんはおとなだから、

「おとな目線で子どもの心境を探る」

 ってことになるのかな。

 

子ども、子ども、子ども・・・・

まずは自分が子どもになった気分になる・・・・

・・・・なれない。・・・・まったく浮かんでこない。

 

こんなときはインターネットだ。

まずは、ネット上で確認できる、絵本を見回そう。

 

「う~む たくさんあり過ぎる・・・・」 

 

販売商品をメインに、表紙だけは幾らでも見られる。

表紙だけでも、その絵本の雰囲気が伝わってきます。

それから、他のコンテストの受賞作なんかも拝見できるのもある。

 

「ふむふむ、様々だな~」

「みなさん、いろんなアイディア持ってるな~」

 

感心している場合じゃない。

なにかヒントになることはないか?・・・・

 

・・・・動物?

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主人公が動物だったり、動物が登場してくる絵本が多いかも?

動物の絵本が実に多い。

これだけ多く出回ってるってことは、ベタであるがベターかも知れない。

 

「動物かぁ~ 描いたことないなぁ~ 苦手だなぁ~」

「魚なら描きたいけど・・・・」

(魚釣りにハマったことがあるから)

 

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さかな・・・・ 魚の絵本ってあんまりないな。

 

よし! 魚と動物を両方つかってみようか。

 

今回も、アイヌ文化財団さん主催のコンテストだから

北海道らしい魚と動物にしなければ。

サケ、ニシン、シシャモ・・・・

 

そういえば、昔、アイヌ民話で、イトウが鹿を呑み込んで

川を堰き止めたっていうお話を聞いたことがある。

 

“イトウ”っていいなぁ。

 

魚へんに鬼と書いて“魚鬼”(イトウ)。

いかにも乱暴者ってイメージ。

この乱暴者が展開するストーリーにしよう。

 

いいぞ、いいぞ。

 

つづく。

 

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昭和の風景

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今日は絵本のお話から離れまして、

 

私がいつも描いている“昭和の風景”の一枚を掲載しました。

 

ある程度の年齢の方には「懐かしい~」と思っていただけると思います。

 

描き貯めたものがたくさんありますので、

 

絵本のお話の途中に、時々ご掲載させていただきます。

 

では、今日はこれで。

 

 

はじめての応募③ やっぱりダメでした~

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やっぱり、最優秀賞は獲れませんでした。

 

残念・・・・

 

ですが、当然といえば当然です。

 

 

私なりに振り返りますと、

 

まず、

 

子ども向けの内容になっていなかった 

 

ということが一番の反省。

 

男女の恋愛関係・・・・

 

それが引き裂かれてしまう・・・・

 

そんな内容は、子どもさんには理解し難いでしょう。

 

メロドラマを想像しずぎ。 トンチンカンな私でした。

 

 

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それと、急に終焉を迎えてしまう。

 

しかも結末がショッキング!

 

ひと昔前のフランス映画のような 「えっ!これで終わり?」のような

 

後味の悪さがありますね。

 

(フランス映画を批判するものではありません)

 

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総じて、

 

ストーリーがしっかり創られていない。

 

・・・・そりゃ、そうなんです、実は。

 

シナリオを作らないまま、絵を描き始めたのです。

 

つまり、絵を描きながら、物語を考えたのです。

 

器用といえば器用ですが、普通はそんなことしませんよね。

 

はじめての絵本づくりで、気持ちが焦ってしまって、

 

時間がないことも相まって・・・・。

 

もとより、計画性のない私なのです。

 

コンテストをバカにしておりました。

 

 

この他にも、よろしくない部分がたくさんありますが、

 

自分の過去を責めるのは、このぐらいにしておきます。

 

 

ともかく、はじめての応募でしたが、

 

奨励賞という賞をいただいたのは事実ですので、

 

ほんの少し光が見えたような気がしました。

 

 

次回へつづく。

 

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